このところ、増刷やムック化が重なった。
まずPHP文庫の『歴代天皇事典』。
私が監修したもので、平成18年刊行。
地味に増刷を重ね、このたび12刷。
5年がかりで累計6万7千部位か。
小林さんの著書に比べたら吹けば飛ぶような数だろうが、これはまだマシな方だ。
ほぼ同時期に増刷が決まった『はじめて読む「日本の神話」』(展転社)は平成12年の刊行で、11年経って初めての増刷。
刷り部数、何と500部。
でも、零細な版元としては精一杯の増刷に違いない。
初刷も大した部数ではなかったはずだか、専門家筋にはわりと好評頂いた本だ。
今なら文章の表現を練り直したいが、私の神話論の原型とも言うべき著書を増刷してもらったことは、本当に有り難いし、素直に嬉しい。
内容には今でも多少、自信はある。
更に以前、ブログでも紹介した『歴史人』の「天皇の謎と秘史」特集(昨年12月号)が、〈別冊〉という形でムック化された。
小林さんの記事の他、私も昭和天皇を巡る一文を寄せた。
大変好評だったらしく、版元としては1月たったら店頭から消えてしまう月刊誌ではなく、ムックとして暫く店に置いてもらいたかったようだ。
雑誌の時に入っていた特集以外の記事を外し、新しく椎谷哲夫氏の「今上天皇のご肖像」14ページと高橋紘氏の「皇居とは何か」8ページ(どちらも貴重な写真が満載)が入ってスッキリした。
これで720円なら安いのでは?
ついでに付け加えておけば、昨年9月中旬脱稿、11月刊行予定だった幻冬舎新書の原稿を今頃、書き上げた。
担当のSさんゴメンなさい。
430ページ位の、新書にしてはメタボな本になりそう。
刊行は5月の予定。詳しくは改めて。